亀田屋酒造店インフォメーション
亀田屋酒造店とは
豊かな自然、日本の屋根、アルプス山系の伏流水で醸す
長野松本は、日本の屋根北アルプスの山々に囲まれた盆地です。
内陸性の気候のため、気温の差が激しく、冬の冷え込みは特に厳しいものがあります。
それが酒造りには欠かせない環境を作りだし、昔から「寒造り」の酒文化を育んできました。
亀田屋酒造店の創業は明治二年、初代亀井半十郎が酒造りを始めました。
3分の2の酒蔵が廃業を申し渡される戦争の過酷な時代も、お米の配給所を兼ねていたこともあってか清酒を造り続けることができました。
周囲の村人が川の水を飲んでいた時代に井戸を掘り、以来変わらずアルプスの伏流水でお酒を醸しています。
水道が整備されている現在でも、地下62mから良質な水を汲み上げて酒造りに使用しています。
小さな酒蔵だからこそ手造りのよさを活かす
酒造りは、手造り。
蔵人は醸造期、蔵内に寝泊まりをして、醪の管理をします。
昔ながらの伝統の技を活かすために、必要以上の機械化をしていません。
松本の気候風土を活かした「寒造り」。
杜氏の主義で、精魂こめた麹造りをしています。
機械化すれば深夜に起きて麹の手入れをする必要もないのですが、酒造りにおいて麹造りは一番のかなめ。
手造りだからこそできる美味しさをお届けしたいと願っています。
原料米は美山錦を代表とする長野県産の酒米を使用しています。
高級品種はできるだけ瓶火入れをして香りを逃さないようにしています。
平成元年より、それまで造っていなかった大吟醸を復活し、全国新酒鑑評会でこれまでに10回金賞受賞しています。
また今では、造り酒屋の歴史に触れていただくという切り口で、観光の方にも見学していただいています。
最近は外国のお客様も増えました。
明治18年建造の母屋は、松本でももう残っていない建物のひとつ。
大黒柱、囲炉裏、箱階段など、昔ながらの雰囲気をそのまま残しています。
当時のまま残っている部材の凄さをご覧になり、「今後も大切にしてください」などの励ましのお言葉もいただきます。
松本にお越しの際はぜひお立ち寄りください。
信州の果実を使ったリキュールや今話題の甘酒など、地酒以外にもチャレンジしています。
通信販売を通じて、松本の地酒や当蔵ならではの味を、全国の皆様に楽しんでいただければ幸いです。